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第4回 ニッポン豆腐屋サミット(沖縄)

“島豆腐”は私たちが守る!!第4回「ニッポン豆腐屋サミット」~沖縄から学ぶ豆腐の魅力~が開催されました!!

3月22日(土)~23(日)の両日に亘り、日本でも固有の豆腐文化を有する沖縄県の那覇市:那覇セントラルホテルにおきまして「第4回 ニッポン豆腐屋サミット ~沖縄から学ぶ豆腐の魅力~」が開催されました。今回の参加者は、全国各地からご当地・沖縄県までの業界の明日を担う若手事業者、関係団体・企業の皆様併せて総勢65名。沖縄県豆腐油揚商工組合・久高将勝理事長よりの開会挨拶に続き、主催者であります全豆連・齊藤靖弘代表理事、青年部を代表し東田和久評議員が激励の挨拶、ご来賓の農林水産省食品産業局食品製造卸売課・川端 匡 係長及びアメリカ大豆輸出協会・西村允之 日本代表よりご挨拶を兼ね、沖縄県で利用率の高いアメリカ大豆の最新事情と輸入大豆の動向についてご解説を戴いた後、1日目のプログラム本編に移りました。

【冒頭講演】  「沖縄島豆腐の特徴と現状」
沖縄県組合の瑞慶覧 宏至 青年部長より島豆腐の歴史、「島豆腐」とは?、製造の特徴、島豆腐の危機、今の島豆腐の現状等について講演が行われました。「アチコーコー豆腐」の試食も併せて行われました。近世以前より中国の豆腐の製法である「生絞り」が沖縄に伝わり、庶民生活において甘藷(かんしょ・さつまいも)を主食にしていた人々がタンパク質の不足を補うために普及、慶弔事にも祝儀・香典の代わりとして用いられていたとのことです。また、沖縄の食文化として有名な豚肉と豆腐とは切っても切れない関わりがあること、明治時代には豆腐商人の数は1,000人にも達していたことや、昭和47年の本土復帰の際の食品衛生法適用時の島豆腐の危機、生産効率からの製造減少や熱い豆腐が求められる故の1日3便の納品、返品率が約30%にも及ぶこと、廃棄処分問題などの沖縄での特有の事例が発表されました。

【グループディスカッション】 続いて「島豆腐から考える豆腐の価値」をメインテーマに課題共有し、6グループに分かれてディスカッションが行われました。

グループディスカッション終了後、発表を兼ねて【パネルディスカッション】が行われ、「島豆腐」のもつ魅力や本土の豆腐との比較、豆腐製造業における相違点、ソウルフードとしての食育や体験、ブランド化についての課題など多岐に亘って意見交換を行い、続いて全国の【青年部活動事例発表】が行われました。

17:00より豆腐マイスターの皆様も参加し和やかに懇親会が開催されました。

全国の有志より寄せられた30点を超える“豆腐製品の応援メッセージ”や関連商品等を統一したエントリーシートとともに掲出、試食会も開催されました。
ご協力を賜りました全国の豆腐製造事業者及び関係企業の皆様に厚く感謝申し上げます。

席上、沖縄県下での豆腐マイスター普及にご貢献いただいた新崎亜子氏に対し、感謝状が贈呈されました(後述)。また、豆腐マイスターの皆様が作成した豆腐料理が懇親会のメニューで振舞われました。

3月23日(日)の2日目のプログラムでは、8:00より全豆連事務局より「豆腐業界が抱える諸問題と動向」に関し、新生・全豆連の発足後に取り組んできた原材料高騰や消費増税問題や食育、新食品表示問題、組織活動等について説明、3月4日に放映されたNHKの朝のニュース「おはようニッポン」のVTRも紹介、質疑応答も行われました。

2日目の【グループディスカッション】では、プログラムでのテーマを若干変更し、「豆腐屋としての生き方」についてディスカッションを行いました。

富山大学の坂田博美氏より、「学内で大豆流通に関して講義を行った際、学生があまりにも豆腐や大豆に関して知識・関心の無いことを痛感した。美味しい豆腐に触れれば、豆腐や大豆に関心を抱いてもらうことは存外簡単な事かも知れません。豆腐屋さんはもっと味を伝える努力をして欲しい。」とのご意見を頂戴致しました。引き続き、恒例となりました本音をぶつけ合う【車座討論】では、参加者から思い思いに島豆腐の価値や定義、ブランド化への取組み、今まで何気なく携わっていた豆腐製造業に対する想いを新たにされた旨の意見が述べられました。

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