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2012 豆腐フェア(東京ビックサイト)

2009豆腐フェア(大阪)

3月10日(土)・11日(日)の両日、昨年の東日本大震災による振替・リベンジとなる標記フェアが開催されました。開催規模は、88社・団体、122小間(併催イベントを除く。)、目標入場者数の1万人を大きく上回り、また、前回の2005豆腐フェア(東京開催)の6,168名(同フェア事務局発表)の3倍強にあたる19,122名(実数)の入場者数を記録しました。9時45分よりの開会式では、全豆連齊藤靖弘会長より主催者代表挨拶、農林水産省食料産業局食品製造卸売課・長井俊彦課長よりご来賓挨拶を頂戴した後、参列者8名(写真)によりテープカットが行われました。開場時は寒風が吹きつけ、且つ雪が舞う生憎の天気にもかかわらず、大勢の入場者が押し寄せました。

関西おから大使

フェアに華を添えていただきました「全豆連おとうふ大使」の木下あおいさん、「2012豆腐フェア関西おから大使」の家村マリエさんの両名。そして会期中の2日間、会場に出没、回遊したご存じ妖怪豆富小僧。このお三方は、子供達や記念撮影に引っ張りだこ。それぞれのブースでの活躍に加え、セミナーやイベントのアシスト等で大忙しでした。

復興の願いを込めて…。

全豆連復興願い

開場と同時に瞬く間に賑わいを見せた会場全景。今回の併催イベントであります「東北は元気だっ!プロジェクト」の東北を食べよう!関連ブースが軒を連ねております。東北の豆腐店の皆様や東北グルメ、プチマルシェが出展、用意した168席のオープンスペースは、常時満席状態となりました。

全豆連復興願い

会期中、随時回開催され毎回満席となった食育イベントの一環、豆腐de食育 手造り豆腐体験教室(参加料1名¥100、小学生以下無料)では、この1年、培ったノウハウが存分に生かされました。回を重ねるにつきそのコツ・手際が向上し、各地区の組合等より選抜された皆様による指導のもと、参加者は熱心に豆腐作り体験を行い、その出来立て豆腐の美味しさに触れるとともに、豆腐製造の難しさを実感する機会となりました。

圧巻、豆腐屋ナイト!豆腐業界の精鋭約300人が参加!

全豆連豆腐屋ナイト

開催初日の3月10日(土)午後6時より、「豆腐屋ナイト」が開催されました。281名と関係者を併せてざっと300名。当日参加の皆様の急増により事前の申し込みを勘案し見込みをたてておりました料理等が「あっ」という間に欠品状態になるアクシデントもありましたが、仲間が一堂に会する機会は希少でもあり、終始和やかな懇親の席となりました。各地区の皆様の紹介の後、昨年12月に開催されました「ニッポン豆腐屋サミット」を来年、宮城県仙台市で開催する方向であることが報告されました。

大行列、1時間以上の待ち時間となった全国豆腐試食会!

全国豆腐試食会

入場口左側の特設会場では、「全国豆腐試食会」(入場料¥500小学生以下無料)が開催されました。全国の83事業者の皆様から寄せられた豆腐製品はなんと119アイテム。ご協力に厚く感謝申し上げます。商品名、量目、小売価格、事業者名、原料大豆名・産地、凝固剤/企業名・商品名、特記事項等の情報を記載したエントリーシートが掲出され、都道府県正順に展示・試食が行われました。フェア会場と同時に行列ができ、急遽会場整理に人員を配置、常時1時間以上待ちの状態となりました。会場では、この度消費者向けのPRや販促活動に全豆連が企画・作成した「お豆腐屋さんのこだわり豆腐DVD」が♪おとうふ、とうふ…♪テンポの良い歌とともに放映されました。

全国豆腐試食会

会期中、2012豆腐フェアプレミアムセミナーが開催されました。

豆腐フェアプレミアムセミナー

3月10日(土)午後1:30より、講演タイトル「今話題!イソフラボンをエクオールに分解するエクオール産生菌とは?」【野菜ソムリエ協会ビューティーフードプログラム】が開催されました。第1部講演が野菜ソムリエ協会・瀧本陽介氏による「知らなかった豆腐の健康効果~スーパーイソフラボン「エクオール」とは~」、第2部講演が木下あおい氏(管理栄養士・全豆連おとうふ大使)により「豆腐の魅力と効果的な食べ方」の2部形式により開催されました。

高橋大就

同日、午後3:00からは、「東の食の復興と放射性物質検査」のタイトルで、一般社団法人 東の食の会・高橋 大就氏が講演。全豆連では、福島第一原子力発電所の事故以降、食品業界の大きな関心事となっている放射能問題について放射線量測定の必要性を重視、業界として同検査に取り組むべく同会と連携を進めており、3月末には食品の放射線量測定のスキームを策定、千葉県組合内をお借りし、同検査体制を整備し、平成24年度より他機関の検査費用を下回る価格にて検査を受注することへの検討を進めております。

千葉淳也

瓦礫のなかから豆腐屋のラッパが…。
「もういちど豆腐を作りたい。」 再建に向けての思いを語る !

2日目の3月11日(日)午前11:00よりは、「気仙沼復興支援、ゼロからの挑戦」と題して、マサキ食品・千葉淳也氏が演壇に立ちました。津波により全てを流された氏が豆腐作りへの情熱・意義、数々の人達との出会い、再建までの歩みに触れ、震災の教訓からガス・電気を使用せず、まきを用いた地釜による「復興豆腐」を製造、東北関連ブースでも紹介されました。「大豆製品は、日本人のDNAに染みる味。自分の残りの人生全てが復興、毎日丹精込めて豆腐を作り続けることが支えていただいた皆様への恩返し。」と決意の一端を述べられました。

豆腐メニュープレゼン

昨年のフェアに向けて「キッチンまん中、おいしい暮らし」をコンセプトとするキッチンメーカー・クリナップ㈱の同クラブの皆様による豆腐を使用した創作レシピコンテストが行われ、この度一年越しでグランプリの発表が行われました。「料理教室Petit Citoron」主催・Citoron ヨーコ氏の「イタリアン白和え」が受賞、来場者へ披露されました。

ブースコンテスト、T(豆腐)-1グランプリを開催

会期中、一般来場者を対象として出展ブースの人気投票、「T-1グランプリ」が行われました。これは出展ブースの総合力が問われるもので17ブースが参加、1位:東京都組合、2位:静岡県組合、3位:埼玉県組合がそれぞれ受賞の栄に輝きました。同賞には副賞として主催団体の一つであります一般社団法人 日本豆腐機器工業会・礒辺 等会長より賞金が授与されました。

T1グランプリ Tグランプリ特別賞

また、特別賞が設けられ、今回のフェア開催の動機ともなりました宮城県組合青年部が受賞されました。同組合青年部は、東北復興支援関連ブースに積極的に参加・協力されました。「東北のお豆腐屋は元気だっ!」

…そして3月11日(日)午後2時46分、黙祷。

3月11日黙祷

東日本大震災で被害に遭われた方々は、当日の報道発表で死者1万5,854人、関連死1,407人、行方不明3,155人、負傷者2万6,992人、避難を余儀なくされた方34万3,935人、建物等の全・半壊は38万3,246戸にのぼりました。心よりのご冥福と一日も早い復興をお祈り申し上げます。

全豆連ブース

3月11日全豆連ブース 豆腐製品味見えマップ

今回のフェアでは、豆腐業界の未来を模索する様々なエッセンスが盛り込まれました。その一つに、近未来の豆腐店の理想像を検討する「SOYSHOP委員会」にて推進されました、「味の見える化」のサンプルデータを紹介しました。種類・製法・原料大豆・凝固剤の異なる豆腐製品8点について検証、従来の味覚検査では成しえなかった旨味・甘味・塩味・酸味・苦味を数値化したところ、従来一括りにされておりました「豆腐」に明らかな相違点が見られました。各事業者の豆腐製品の「味」をデータ化することによって、お客様への情報提供・レシピ提案のツールとして、また、本年4月より一般財団法人として新たなスタートを切る「財団法人豆腐会館の公益事業の一環として「食育」の分野での活用・事業化を検討しております。財団では、ここ数年増加している相談に対応し、開業支援コーナーも開設しました。

全豆連関係会議

3月9日(金)、東京コンファレンスセンターにおきまして全豆連関係会議が開催されました。

会議終了後、震災後も澱みなく「行動する全豆連」を旗印に活動を推進できたこと、また、心折れることなく本年のフェア開催を迎えることが叶いましたことに加え、日頃の感謝の意を表し賛助会員等の皆様との懇親会が開催されました。現在、本賛助会は発足した昭和49年当時を大幅に上回る36社・団体のご加入をいただいております。「2012豆腐フェア」前日ということもあり事実上の前夜祭となり、和やかに杯が傾けられました。

豆腐フェア前夜祭
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